2015年12月25日金曜日

黄金の甘味 解決編



さあー、今年も残り少ないですが、またもや明日のご案内!

12/26(土) 錦糸町 アーリーバード
セッション&ライブ
Claudio Ishikawa (perc) Kim Won-Song (g) Oh-No (fl) 
14:00 ~  ¥2,000(1ドリンク付き)

おなじみ土曜のお昼は錦糸町、アーリーバード、ブラジルセッションです!
いつも変わらず和気あいあい、楽しくやってます。ぜひ遊びに来てください!


少し昔の話だ。我が家からはまあまあ遠いところにあるT駅のそばに、
美味しい料理と満員のお客様で我々を迎えてくれるお店があって、年に
1、2回演奏しに行った。10年くらい前からの話だ。

そのT駅の前に和菓子屋があった。
通り過ぎざまに何気なく店のなかをみると、「金柑大福」と張り紙がある。
自慢じゃないが、私は金柑にはうるさいのだ。これは放っておけない。
大福というのは、たぶん生の金柑じゃなくて甘露煮が入っているのであろう。
それはぜひ一度食べてみなければならなん!さっそく
「金柑大福ください!」
というと、店のおばさんは素っ気なく
「すみません、売り切れました」
と応えた。
その後、私がT駅を訪れるたびにこのやり取りが繰り返された。

そうして年月が過ぎ、その素晴らしいお店は移転することになり、最後の演奏を
しにT駅を訪れることとなった。金柑大福の購入も、これが最後のチャンスかも
知れない。そう思って私は、T駅に通常より2時間早く到着するようにした。
(まあ、それ以上早起きできなかったのだが)
しかし、またまた金柑大福は売り切れていたのだ!
ああ、ついに金柑大福を手に入れることはならなかったか!

あんまり悔しかったので、その日のライブの際、お客さん全員に聞いたのだ。
「すぐそこのT駅前にある和菓子屋の金柑大福、食べたことあります?」
ところが、和菓子屋があることは皆知っていたが、金柑大福を食べた
ことがある人も、その存在を知る人も、一人もいなかったのだ。
なんだ、すぐに売り切れてしまう、この地の人気商品ではなかったのか?
しかしそもそも第一本当に、金柑大福って売っているのか?
後悔と疑念を残したまま、私は再びT駅の改札を出ることはなかった。
(存在を信じて買いに行くのはいいが、早起きは無理だから・・・)

それから何年かが過ぎたある日、この話は急展開を見せる。
T駅をたまに使うという、Tさんにこの話をしたのだ。
やはり金柑大福なんて食べたことも聞いたこともないという。
さらに深まる疑念・・・。
しかし、有り難いことにこの話を憶えていたTさんは、ついに
金柑大福を手に入れたと、私に連絡をくれたのだ。ありがとう!!
大喜びで受け取った金柑大福が↑の写真だ。

大福だね。うん。なんというか、白あんのイメージだったんだけどね。
食べてみよう。お、金柑の香りが、うん。これは相当甘いね。うん、
大福だね、あんこだよ。お茶ないかな。ああ、やっぱり種があるか・・・。


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